野幌森林公園の草原コースでは、枯れたセイタカアワダチソウの中でホオジロが飛交う。ホオジロは本州では、留鳥となっているが北海道では、夏鳥として飛来し雪が舞う頃には、姿を消す渡り鳥である。春に雄は草木にとまってさえずり「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと鳴くが、この鳴声の聞きなしは「一筆啓上仕り候」などが知られている。雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子をよく食べる。
朝と昼の寒暖差が大きくなった森は、枯葉も舞い紅葉も進み、溜池の周囲も黄色や朱色が目に付くようになってきた。その分遊歩道は明るさを取り戻し、見通しが良くなり、雑木林を飛交う小鳥たちも見つけ易くなり、冬鳥の飛来が楽しみになる。
この森にある大きめの溜池には、秋になると毎年カモの仲間が集まる。この池では珍しいダイサギが枯枝に佇むそばに、コガモの集団が飛来した。マガモやカルガモ、キンクロハジロなど日一日と数が増し数百羽が集結。晩秋の池が凍るまで滞在、越冬に備え南に向かって旅立っていく。
写真
①セイタカアワダチソウにとまるホオジロ

②溜池の周囲も色付く

③ダイサギのそばに飛来したコガモ
