エココミュニティ・ジャパンとは

エココミュニティ・ジャパンは、エココミュニティの実現ために、本当の「エコ」を探し、応援するサイトです。
日刊工業新聞社とNPO法人循環型社会研究会の協力を得て、ノルド社会環境研究所が運用しています。
NPO法人循環型社会研究会が2012年に10周年を迎えたことを記念して企画構築されました。
エココミュニティの実現に役立つ具体的なエコ商品、エコ技術、エココミュニティの事例などを広く探索し、ご紹介します。みなさまからの情報もお待ちしています。本当の「エコ」を見つけたら、ぜひこちらまで。

エココミュニティ・ジャパン事務局
ecocommunity@nord-ise.com

エココミュニティとは

さて、それではわれわれがめざす「エココミュニティ」とは何でしょう。
NPO法人循環型社会研究会とその事務局を務めるノルド社会環境研究所は、「次世代に継承すべき自然生態系と調和した環型社会のあり方」についてセミナー、フィールドワーク、ワークショップなどを通じて約10年にわたり研究を続けてきました。そして2011年には地球環境基金及びカーボンオフセット年賀寄付金からの助成を受けて、その成果として「エココミュニティの要件」及び「エココミュニティの要件解説文書」をまとめました。

以下に、エココミュニティの定義、三原則、要件体系をご紹介します。詳しくは「エココミュニティの要件」及び「エココミュニティの要件解説文書」をご参照ください。
なお、エココミュニティはそれを担う人々や環境の変化とともに常に進化するものです。エココミュニティの要件もそれに対応して今後も更新していきます。

エココミュニティの定義

エココミュニティとは、「自然生態系と調和して発展する将来世代にとっても維持更新が可能な地域共同社会(Eco-harmonic Renewable Community)」です。

エココミュニティ三原則

人類史は、生命系すなわち地球の生態系の歴史のほんの一時期に、その一部として営まれています。自然生態系と調和しうる限りにおいて存続し、その環境収容量の範囲において繁栄が許されます。自然生態系と調和しえない場合は、自然に淘汰される運命にあります。したがって、われわれがめざすべきエココミュニティは次の3 つの原則により形成、維持、更新が図られなければなりません。
原則1: 自然生態系をまもり、活かす
原則2: 環境負荷を減らし、再生可能な資源で暮らす
原則3: 地域内外の人々と助け合える関係を築く

エココミュニティの要件体系

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エココミュニティの実現のために ―エコ技術・製品・サービス、制度、マインドの普及・定着

エコシステム(生態系)が微生物の世界からガイア(地球生態系)まで多様な圏域で存在するように、エココミュニティは、家庭や職場から近隣、地域、国、国際的な地域、全地球まで多様な圏域で構成されると考えられます。

したがって、エココミュニティ・ジャパンは、本当にエコな技術・製品・サービスを、エコな制度、マインドとともに、身近な家庭、職場をはじめ多様な圏域レベルに普及・定着させることによって、エココミュニティの実現を図ります。



本当の「エコ」とは ―エココミュニティ三原則を満たすもの

エココミュニティ・ジャパンが考える本当の「エコ」とは、次のようなエココミュニティ3原則のすべての原則を満たすもの、または、いずれかを満たし、他の原則に反しないものです。

① 自然生態系をまもり、活かす
人間の健康を含む自然の生態系全体としての健全性、多様性とつながりをまもりながら、地域の自然の再生産が可能な範囲で、その恵みを活かしていくこと。
② 環境負荷を減らし、再生可能な資源で暮らす
商品のライフサイクル全体、事業のバリューチェーン全体において、環境負荷の低減が図られていること。枯渇性の資源の使用を最小限に抑制し、再生可能な資源・エネルギーの利用を、その再生速度を超えない範囲で促進すること。
③ 地域内外の人々と助け合える関係を築く
人間の社会的生活に欠かせないコミュニティの連帯性、相互扶助、弱者保護などの機能を保つ関係性が、地域内だけでなく外部との関係においても継続的に築かれること。

エココミュニティ・ジャパンは、このような条件に適う本当のエコ技術・製品・サービスなどを探して、応援します。