立春も過ぎ寒さが緩む日もあるが、野幌の森はまだまだ真冬の佇まいだ。
雑木林に残るナナカマドやアズキナシなどの樹の実も少なくなり、この森に棲む小鳥たちも厳しい寒さの中、食べ物探しに苦労しているよう。
「雪の妖精」と呼ばれる白いフワフワの羽毛で覆われる人気のシマエナガも、羽を広げ小集団でシラカバやカラマツ林などを飛び回り、愛嬌を振りまいている。
周年見られるシマエナガだが出逢うことが少なく、見つけても小枝をせわしなく飛回り、撮影するカメラマンをてこずらせる可愛い野鳥だ。
まだ60㎝程の積雪がある静かな雑木林では、足を止めて微かな鳴声を頼りに小鳥たちを探すが、遠くの枝や幹の影などで、なかなか見つからない。雪面を探すと食べ物(キノコか?)を咥えたエゾリスが姿を見せた。エゾリスは冬眠せず、オニグルミやドングリなどの木の実を蓄えて、厳しい冬を乗り越えます。
時々乾いたキノコや木の芽を食べるのも見られる。
運がいいと出逢えるエゾフクロウは「森の哲学者」や「森の忍者」とも呼ばれて人間に親しまれているが、夜行性のため昼間は寝ていることが多い。
主食はネズミなどで、樹の上から音もなく獲物に近づき、鋭い爪で捉えます。
昨年は、獲物が多かったのか4羽の雛を2ヵ所で育てた、この森のエゾフクロウ。
今年は何羽の雛が見られるか楽しみになる。
写真
①羽を広げ飛び回るシマエナガ

②食べ物を咥え雪面を駆けるエゾリス

③樹洞から顔を出したエゾフクロウ
