晩秋の森は陽も短くなり、気温の変化も激しい。森に暮らす動物たちも冬を越す準備で忙しそう。
雑木林で出逢ったエゾリスも、短い夏毛からフサフサの冬毛に着替えていた。冬眠しないエゾリスは、冬まで残る熟した木の実やキノコ、秋に地面に蓄えたオニグルミなどを掘り出し、厳しい寒さに耐え飢えを凌ぎ越冬する。
今年の野幌森林公園の森の初雪は、一夜にして一気に20㎝程積もる大雪となった。冬景色となった雑木林はすっかり“雪化粧”し、道産子も驚く雪の“銀世界“は感動する程だった。初雪は、湿っていて樹の枝や幹に張り付き、真冬になっても何度も見られない水墨画の美しさだ。
だが遊歩道を歩くと、気温の上昇と共に小枝の雪が解け出し雨降り状態、傘を差しての“探見”となる。
湿地や倒木などの隙間に棲みつくミソサザイは、鳴声が聞こえるものの姿を見つけるのも難しい留鳥だ。 全身茶色で黒い縞模様のあるミソサザイは、短い尾羽をピンと上げるのが特徴。雪が積もると、茶色の体色で見つけ易くなるが、樹の根元や藪などをせわしなく動き回り、撮影には苦労する。
写真
①冬毛のエゾリス
②遊歩道も冬景色
③ミソサザイ