急に涼しくなった野幌森林公園の森を歩くには、上着が欠かせなくなった。
秋の深まりと共に草原コースには、子育てを終え旅立ちに備えた小鳥たちが集まり始め、トンボや昆虫などを狙って、ウグイスやモズ、ノビタキなどが飛交う。この時期のノビタキは、雄と雌の区別がつき難いが、もうすぐ越冬のため大陸に渡っていく。
ススキの穂が風に揺れ、セイタカアワダチソウが黄色く染める草原は、もう秋の佇まいだ。この草原は、以前農地として開拓され公園化に伴って離農した所で、今は草原の小鳥たちの楽園になっている。
野幌の森で出会うことが少ない、旅する蝶のアサギマダラを20年目にして初めて撮影することができた。ヨツバヒヨドリに取付き、蜜を吸うアサギマダラは、話には聞いていたが、この小さな体で1000キロ以上もの海を越えやってくる生態は、いまだ分かっていないそう。生態調査のため羽にマーキングを行い移動ルートを調査しているという。
写真
①灌木にとまるノビタキ
②草原コースは秋の佇まい
③アサギマダラ