ススキの穂も風に揺れる

猛暑が続く本州ですが北海道は、昼間は30度近くになるが、朝夕は涼しく快適に森を歩くことができます。緑の葉が茂る雑木林で、久しぶりに天然記念物の雄のクマゲラに出逢うことができた。この時期のクマゲラは、倒木の昆虫などを狙って藪の中に居ることが多く、樹上で姿を見られる幸運に恵まれた。

森にある溜池の堰堤周辺には、ススキの穂が風に揺れ秋の風情が漂い始めた。水草が水面を覆い始めた池では、カイツブリ親子やマガモなどが食べ物を求め水中に潜ったり、水草を食べるなど微笑ましい癒される光景が見られる。

近くの枯枝から飛び立った“森の宝石”と呼ばれるカワセミが、ホバリングしながら水中の小魚を狙って飛び込む姿も見られた。 コバルトブルーの背中が特徴のカワセミは、一時減少していたが最近はやや増加傾向にあるという。この森でも2回目の繁殖が確認されている。温泉地や凍らない川などでは、越冬するものもいる。

写真

①枯枝を突く雄のクマゲラ

②溜池の堰堤ではススキの穂が風に揺れる

③ホバリングするカワセミ


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。