カイツブリの交尾

野幌森林公園の溜池では、毎年、春と夏の2回カイツブリの子育てが観察できる。今年最初の浮巣をつくり卵まで見えていたカイツブリ(体長26㎝程)は、大雨が降った後姿が見えなくなり心配していたが、先日姿を見せ新しい浮巣で交尾まで確認することができた。雛誕生が楽しみになる。

桂やハルニレ、シラカバなど雑木林の若葉が茂り黄緑色に染まり始めた森は、春の花が次々と咲き遊歩道の足元を彩る。気温の上昇とともに虫が飛び交い始め、散策(探見)には虫除けスプレーが欠かせない季節となった。

爽やかな早朝の森の空気は新鮮だ。雑木林から聞こえる小鳥たちの鳴声は明るいさえずりに包まれるが、地鳴きや樹の天辺近くで姿を見つけるのに苦労する。「ポポッ、ポポッ…!」の鳴声で、この森でも出逢うことが少ない2羽のツツドリを見つけることができた。ツツドリ(体長33㎝程)は、カッコウと同じように自分で子育てをせず、センダイムシクイやウグイスに托卵し、蛾の幼虫を好んで食べるという。

 

写真

①カイツブリの交尾 ( 2018年5月10日撮影 )

②若葉で黄緑色に染まる雑木林 ( 2018年5月14日撮影 )

 

②2羽のツツドリ ( 2018年5月14日撮影 )

 


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。