「ラブラブ」

小鳥たちの明るい鳴声に溢れる野幌森林公園の雑木林は、子育て真っ盛りだ。毎年エゾフクロウの雛が見られる樹洞からは、今年も2羽の可愛い雛が無事に巣立った。 雛エゾフクロウを見守る親エゾフクロウは、好物のネズミを咥えてやってきた雄から獲物をもらう雌エゾフクロウのつがいの“ラブラブ”ぶりは微笑ましい。

新緑から深緑に染まる雑木林は、しだいに日陰が多くなり涼しさが心地よく気持ちをほぐしてくれる。毎日のようにこの森を散策する人は、季節の移り変わりや出迎えてくれる動植物の姿を見るのが楽しみで、森は“心と体の病院”のようだと言います。

遊歩道を飾る野生のラン科の花が次々咲き始め、この森でも数少なく人気のサルメンエビネが満開となった。サルメンエビネは、文字通り赤茶色の唇弁を猿の顔に見立てた多年草の花で、30㎝~50㎝程の草丈になる。これからは、コケイランやサイハイランなど、20種を超えるラン科の花が見られる自然豊かな森だ。

写真
① エゾフクロウ ( 2018年5月27日撮影 )

② 新緑から深緑に染まる雑木林 ( 2018年5月30日撮影 )

③ サルメンエビネ ( 2018年5月28日撮影 )


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。