太陽の光を熱などのエネルギーに変えて使用する調理器“ソーラークッカー”。わが国では1㎡あまりのパラボラ反射鏡を使った集光型、ホットボックスと呼ばれる蓄熱型、アルミフォイルと段ボールを組み合わせた手作りクッカーなど小型で持ち運べるタイプなどが一般的。だが、13億の人口大国インドでは、日本で見かける様々な形をしたポータブルな小型クッカーだけでなく、1日に2万~3万食の調理ができる巨大なソーラークッキングシステムが開発され、給食産業をはじめ病院や自治体などで注目されている。ここでは、この大規模なソーラークッキングシステムの概要について紹介する。