寒さが緩み始めた森にも、越冬にやってきていたベニヒワの集団がカラマツの実に取付き食事の真っ最中。ベニヒワは額の赤いのは雌で、雄は額も胸も赤い。マヒワとの混群になっていることの多いベニヒワは、森が緑に染まる頃には北極圏に移動し繁殖するという。
本州では桜の開花が伝えられるが、野幌森林公園の3月の森はまだ50㎝程の雪が残る冬景色だ。朝のうち解けた雪が凍りツルツルの遊歩道だが、昼頃にはザクザクのぬかるみとなるので、散策には要注意だ。今年の森の中は、台風の倒木処理作業の重機の影響もあったのか、例年よりも小鳥たちの姿が少なかったよう。それでもヤナギが芽吹きフキノトウも顔を出し、春への歩みは確実に進んでいる。
雑木林を飛交う小鳥たちもペアでの行動が目に付くようになり、鳴声も華やいで聞こえる。樹を突くキツツキのドラミングも静かな森に響く。3羽で追いかけっこするのはアカゲラで、縄張り争いなのか、はっきりしないが、繁殖の時期を迎えているのは確かだ。
写真
①カラマツの実を啄むベニヒワ

②雑木林はまだ雪景色

③アカゲラの追いかけっこ
