露の無い北海道は、雨も少なく爽やかな過ごしやすい天気が続いています。
野幌の森の中は、エゾニワトコやヤマグワの実が熟すなど、巣立ちしたばかりの小鳥たちのご馳走になっています。久しぶりに出逢えた目の周囲が白いメジロも、ヤマグワの黒い甘い実に誘われてやってきた。
森の遊歩道脇に大きなクリーム色の花を付けたオオウバユリが咲き始めた。姥百合(ウバユリ)の名は、花の咲く時期に葉が枯れているのを「歯が無い=姥」にかけたもので、かつてアイヌの人たちは、貴重な保存食にしたそう。
北海道だけに生息するエゾリスは、そろそろ子育てを終え独り立ちをする頃で、フサフサの冬毛から、灰色の短い夏毛に変身してきました。エゾリスは、クルミやドングリなどの木の実が好物で、冬眠しないため蓄えとして森の地面に埋める習性があり、忘れられた木の実が芽生え、結果的に森づくりに貢献しているようです。
森の中は、動植物の“持ちつ持たれつ”のバランスのとれた生態系で保たれています。
写真
①ヤマグワの実をくわえたメジロ

②遊歩道脇に咲くオオウバユリ

③夏毛に変身したエゾリス
