新緑から深緑へと樹々の葉が茂り、野幌森林公園の遊歩道は少し薄暗く、小鳥たちの姿を見つけるのが難しくなってきた。
この時期に楽しみなのはエゾフクロウの巣立ちで、確認できる樹洞から3羽の雛が巣立つのが確認できた。フワフワの羽根に包まれ、大きくまん丸な目で興味深々に見つめられると、たまらなく可愛い。親フクロウに見守られながらスクスク育つ幼鳥だが、小枝に3羽並ぶことは少ない。 食べ物を捕る訓練をしながら、森の奥に姿を消すのは、もうすぐだ。
早朝の森は涼しく肌寒いくらいだが、陽が昇ると朝もやに光が反射し、きれいな一時の絵のような世界が広がる。溜池を棲み処にするオシドリやカイツブリなどの水鳥たちも、雛が誕生し外敵を警戒しながら子育てに忙しそうだが、姿を見るのは少ない。
夏鳥として渡来するオオルリは、美しい鳴声や名前の由来となる瑠璃色が人気の小鳥で、野幌の森でも出逢うことの少ない野鳥のひとつだ。 オオルリはウグイス、コマドリと共に日本三鳴鳥で、コルリ、ルリビタキと並んで青い鳥御三家ともなっている。 研究者の記述を見ると、オオルリの平均寿命は短く5年程となっている。
写真
①エゾフクロウの幼鳥

②池に射しこむ陽光

③人気のオオルリ
