巣材を咥えたエゾリス

この所の北海道は、季節外れの雨や一気に積もる大雪などで、野幌の森も荒れ模様の天気に振り回されている。先日の“探見”では、もう子育ての準備なのか寒さ対策なのか?エゾリスが巣材を咥(くわ)え雪の上を駆けていた。エゾリスは冬眠せず、食べ物が少ないこの時期は、雪の下に隠しておいたドングリやオニグルミを掘り出して空腹を満たす。 2 ~3年の寿命で栄養状態(食料が豊富)が良いと年2度繁殖(1~7匹誕生)するという。

この森に育つトドマツやモミノキは、雪が積もるとクリスマスツリーのような雰囲気になり、訪れる人たちの楽しみとなっている。 遊歩道は冬でもスノーシューや歩くスキーで散策に来る人が多く、雪が降り除雪していなくても直ぐに“人間の獣道”となって長靴で歩くことができる。

姿を見せなかったエゾフクロウも、ようやく姿を見せ始めた。エゾフクロウは、樹洞に佇み、カラスなどが近づくと眠そうな目を開け警戒する。最近、アライグマやカラスなどに襲われるなどしているだけに、姿が見られてホッ!としている。

今年も残す所僅かとなり、来年はフクロウにあやかり、福の多い年である事を祈ります。

毎年恒例となっている「探見日記展」を年明け1月5日~8日まで、札幌市厚別区にあるJR新さっぽろ駅ビル[duo-2の5階]“新さっぽろギャラリー”にて展示します。

 

写真

①エゾリス ( 2017年12月22日撮影 )

巣材を咥えたエゾリス①

②雑木林の遊歩道 ( 2017年12月21日撮影 )

雑木林の遊歩道②

③エゾフクロウ ( 2017年12月20日撮影 )

エゾフクロウ③


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。