カツラの樹の葉が黄緑色に染まり、一足早く色付くナナカマドやツタウルシの紅葉など野幌森林公園の森も秋本番を迎えています。探見に欠かせない“虫除けスプレー”も必要なくなり、冬の使者と言われるトドノネオオワタムシ(雪虫)が飛び始めました。
遊歩道を埋める落葉を蹴散らしながら雑木林を進むと、蔓にぶら下がるサルナシ(コクワ)やヤマブドウの実が熟し始め、田舎暮らしでおやつ代わりに採って食べた事を思い出す。
実を付けたキタコブシの殻がはじけ、中から朱色の実が顔を出していた。キタコブシ(北辛夷)は、「北国の春」の歌詞にあるように北海道では、桜に先駆けて花が咲き、花付きの良い年は豊作と言われています。キタコブシの実は雪が降る頃まで残り、ヒヨドリやマミチャジナイなどの小鳥たちが好んで食べに来ます。
森の中に残る溜池には、渡りに備えた水鳥たちが集まり始め、対岸の枯れ枝にはオシドリの集団が羽を休めているのが見られた。この時期オシドリの雄は、非繁殖羽(エクリプス)で雌と同色になり見分けがつき難い。マガモやコガモなどの水鳥も集結し始め、池が氷に閉ざされるまでの間、この池も賑やかになる。
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①色付き始めた遊歩道 ( 2017年9月27日撮影 )