人気の秋の花

朝夕はジャンパーが必要となった北海道は、森の中を“探見”するには爽やかで快適な季節となってきた。少しずつ木の葉が色付き始め、枯葉が舞い、カツラの樹が発する甘い香りが漂う野幌森林公園の遊歩道には、秋の花が次々と咲き始めた。

キンミズヒキやミゾソバ、ミヤマウズラ、アケボノシュスラン、アキノキリンソウなどの秋の花が遊歩道を飾る。散策を楽しむ人達の一番人気は“アケボノソウ”で、日当たりの良い場所で咲き始めた。アケボノソウの花弁にある緑の2個の蜜腺には、アリなどの昆虫が集まってくるが、2年草のため花が見られない年もある。

離農跡地の草原は、外来種のオオアワダチソウの黄色い花で埋め尽くされ始め、ホオジロやサメビタキが飛び交い、ススキの穂が風に揺れ、ナナカマドの葉や実も色付く。

風の無い雑木林は静かで、アカゲラ、オオアカゲラ、ヒヨドリなどは、鳴声や樹を突く音で見つけやすいが、小鳥たちの姿は少ない。先日、この森でも出逢うことが少ない、枯木にとまるツツドリを撮影することができた。

写真

①アケボノソウ ( 2017年8月27日撮影 )

コピー - DSC_7613

②オオアワダチソウの草原 ( 2017年9月1日撮影 )

DSC_8157

③ツツドリ ( 2017年8月25日撮影 )

コピー - DSC_6702


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。