朝夕はジャンパーが必要となった北海道は、森の中を“探見”するには爽やかで快適な季節となってきた。少しずつ木の葉が色付き始め、枯葉が舞い、カツラの樹が発する甘い香りが漂う野幌森林公園の遊歩道には、秋の花が次々と咲き始めた。
キンミズヒキやミゾソバ、ミヤマウズラ、アケボノシュスラン、アキノキリンソウなどの秋の花が遊歩道を飾る。散策を楽しむ人達の一番人気は“アケボノソウ”で、日当たりの良い場所で咲き始めた。アケボノソウの花弁にある緑の2個の蜜腺には、アリなどの昆虫が集まってくるが、2年草のため花が見られない年もある。
離農跡地の草原は、外来種のオオアワダチソウの黄色い花で埋め尽くされ始め、ホオジロやサメビタキが飛び交い、ススキの穂が風に揺れ、ナナカマドの葉や実も色付く。
風の無い雑木林は静かで、アカゲラ、オオアカゲラ、ヒヨドリなどは、鳴声や樹を突く音で見つけやすいが、小鳥たちの姿は少ない。先日、この森でも出逢うことが少ない、枯木にとまるツツドリを撮影することができた。
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①アケボノソウ ( 2017年8月27日撮影 )
②オオアワダチソウの草原 ( 2017年9月1日撮影 )
③ツツドリ ( 2017年8月25日撮影 )