真夏の森

7月の記録的な暑さが続いた北海道も、ようやく平年並みの気温に戻って過ごしやすい気候になってきた。 札幌市郊外の野幌森林公園の森も、動植物にとっては恵みの暖かさだったようで、遅れていた夏の花が次々と咲き遊歩道を飾る。
快晴の空が水面に映りこむ森の中の溜池には、水草に同化するように生まれたばかりのカイツブリの雛(6羽)が、親鳥の背中に乗り小魚などの食べ物をもらう、微笑ましい様子を見ることができた。 例年だと、もっと早くから雛が見られるのだが、抱卵中に大雨が降り池の水が増えるなど、最初の孵化に失敗していたのかもしれない。
クサレダマやタチギボウシ、オオヤマサギソウ、ツチアケビなど季節の花が目を楽しませてくれる中、溜池の堰堤で珍しいネジバナの白い花を撮影することができた。 毎年ネジバナは、この時期の草刈りで刈り取られるのが早いか、花が咲くのが早いかでハラハラするのだが、今年はしっかり見ることができ、シロバナネジバナまで見る幸運に恵まれた。
50歳から始めた探見日記制作も7月で2000回を超え、改めて先人の残してくれた豊かな自然の恩恵に感謝し、健康維持とストレス解消に“探見”を続けようと思う。

写真
① 溜池に映る青空 ( 2017年7月26日撮影 )
DSC_0116

② カイツブリの親子 ( 2017年7月26日撮影 )
DSC_0245

③ シロバナネジバナ ( 2017年7月27日撮影 )
DSC_0471

 


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。