LEDを凌ぐ次世代型エコ照明「エネブライト」

倉庫や駐車場、体育館などの照明が「エネブライト」でエコになります。「エネブライト」は、LED照明でも水銀灯でもない全く新しいエコ照明として注目されています。

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◆エネブライトとは
エネブライトは、別名、「誘導プラズマ式電球(無電極ランプ)」とも呼ばれており、名前の通り電極を持たないランプです。原理は次の通りです。

フェライトコア(誘導コイル)と呼ばれるコイルに高周波電流を流すことで磁界が発生します。この電磁誘導により、電子がランプ内に封入されている水銀原子と衝突し励起されます。励起された水銀原子が基底状態に戻る時に紫外線が放出されます。この放出された紫外線がランプ内面に塗布された蛍光体に当たって可視光に変換されランプが発光します。

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商品は、①工場や倉庫、店舗などの天井用笠型、②防犯灯や駐車場等といった道路照明、③看板や街路灯といった投光器、④公園用などのグローブ灯という4種類のものがつくられています。

ライトの大きさは、どの種類も大体幅40cm×高さ50cm程、重量は3kg~6kgのものとなっています。

それでは、LEDよりも優れているところを紹介していきます。

◆LED照明よりも長寿命
エネブライトはフィラメントを持たないため、断線(球切れ)などによる電極の消耗が無く長寿命という特長を持っています。その寿命は約60,000時間とLED照明の約1.5倍と言われています(LED照明:約40,000時間、水銀灯:約6,000時間)。なお、この数字は、明るさの維持率が初期値の70%まで落ちた時点の寿命を示しています。

◆エネブライトはLED照明よりも人にやさしいライト
LED照明は、点光源といってビーム上の光を放つ特徴を持っているため、肉眼ではまぶしく感じます。車の運転や倉庫などで作業する方にとっては、光が目に入らないように配置する必要もあります。一方で、エネブライトは面光源といってランプの面全体から光を発するので、まぶしくありません。

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また、LEDは広い範囲を照らすことに不向きと言われており、目への負担や体内時計の変調など人体への影響の可能性も危惧されています。エネブライトは、広い範囲を照らすことが可能で全体的に明るく、影の出来方がLEDに比べて淡く薄い影ができることから心理面でのストレスも和らぐことができると考えられています。

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◆LEDよりも省エネルギー、CO2の排出量削減効果も大
400Wの水銀灯と同じ明るさで比較するとエネブライトの消費電力は85Wと約1/5。LEDは約130Wと言われており、LEDよりも消費電力が抑えることができます。
また、1日あたりのCO2排出量は、400Wの水銀灯に対してエネブライトは約80%削減が可能、LED照明は約70%削減可能と言われています。
エネブライトは、LED照明と同レベルないしそれ以上の省エネ、CO2排出量削減効果が期待できます。

◆省エネ効果などにより約5年で経費回収が可能
エネブライトに交換する場合は、照明機器全体を取り換える必要があることから、1台に約10万円かかります(LEDは6~15万円)。しかし、水銀灯との比較では、省エネ効果や削減できる電気代との関係から約4~5年で経費回収が可能とのことです。

◆エネブライトとLED、水銀灯の比較

 比較項目 エネブライト  LED 水銀灯  備考/解説
 寿命  約60,000時間  約40,000時間  約6,000時間  エネブライト、LEDはフィラメントが無く、球切れしない
 光束維持率    〇  ×  エネブライトは60000時間で約70%の光束維持率
 光源  面光源  点光源  点光源
 演色性(Ra)  ◎  △  〇  エネブライトの演色性は、自然光に近いRa80
 色温度(K)  5800  幅広い  幅広い  エネブライトは2タイプ
2700K:電球色寄り
5800K:昼光色寄り
 光束(Lumen)  6730~14080  幅広い  幅広い  エネブライトの光束は、機種によって異なる
 発熱  低い  低い  高い  LEDは素子の発熱を放熱板等で制御
 ノーフリッカ
(点滅・ちらつきがない)
 ◎  〇  △  LEDには、ものによってフリッカを生じる機種が存在する
 ノーグレア
(眩しさがない)
 ◎  △  △  LEDは、直進性の強い光がグレアにも起因すると考えられている
 点灯のON、OFF操作  ◎  ◎  ×  水銀灯は一定の照度に達するまで時間がかかり、且つ消灯後の再点灯の時も時間がかかる
 消費電力  85W  130W  420W
(20Wは安定器分)
 400W水銀灯に相当する消費電力比較
 節電効果  約80%削減  約70%削減  ―  400W水銀灯に対する節電効果
 CO2削減効果  約80%削減  約70%削減  ―  400W水銀灯に対するCO2削減効果
 水銀含有量  約5分の1  無し  ―  400W水銀灯に対する水銀含有量
 環境貢献度  高い  高い  低い  エネブライトは、ISO14001導入企業を応援
 初期導入費用  比較的高価  比較的高価  比較的安価
 ランニングコスト  あまりかからない  あまりかからない  維持管理費がかかる  エネブライト、LEDは球の交換が無く、且つ電気使用量を大幅に削減
 経済性  ◎  〇  △  エネブライトなら、約5年で経費回収が可能

工場や店舗、公園、道路といった多くの人が利用する場所において、このエネブライトは大きく貢献するでしょう。長寿命で省エネルギー、目にもやさしいエコ照明技術がますます普及することを望みます。

販売元 株式会社TOSMO