ヤマゲラの親子

このところ“えぞ梅雨?”のような肌寒く小雨が続く野幌森林公園の森は、緑のトンネルとなった遊歩道は、薄暗く写真を撮るのには厳しい条件となった。
巣立ちを終えた森の小鳥たちも、野生の厳しい生存競争の中で、食べ物を確保し生き抜くすべを親鳥から教わる姿に「がんばれよ…!」とエールを送りたくなる。盛んに鳴きながら食べ物を催促するヤマゲラの幼鳥を連れて、樹の虫を探し回る親ヤマゲラの逞しさに親子の絆を実感する。

風弱く穏やかな森の溜池は、水鏡となって周囲の深緑の雑木林が映り込む。今年はこの池の水鳥の姿が少なく例年見られるカイツブリやオシドリ、マガモ、カワセミなどの抱卵は見られたが雛は、これまでに確認できない。

今シーズンは、例年よりもエゾフクロウの巣立ちが多く見られ、多い所では4羽の幼鳥を確認することができた。巣立ちした幼鳥は、カラスなどに追われることがあるが、今のところ元気に育ち、可愛い姿を見せ訪れる人を楽しませてくれる。もうすぐ森の奥に飛び去り独り立ちし、森のアイドルに成長してくれる事願う。

写真
① ヤマゲラの親子 ( 2018年6月30日撮影 )

② 森の溜池 ( 2018年6月30日撮影 )

③ 3羽のエゾフクロウの幼鳥 ( 2018年6月28日撮影 )


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。