クマゲラの採餌

樹々の芽吹きが始まった野幌森林公園の森の遊歩道そばで、幸運にもクマゲラの採餌場面に遭遇した。 頭頂部の鮮やかな赤が目を引く雄のクマゲラは、朽ちた樹の根元を突き食べ物探しに夢中だった。 クマゲラは雑木林が緑に染まる頃には藪の中での採餌が多くなり、姿を見つけるのが難しくなる。 毎年行われる野幌森林公園でのクマゲラ一斉調査の公式記録で6~8羽を確認し、前年よりも増えていたよう。

札幌の中心部で開花宣言が出ているエゾヤマザクラだが、野幌を象徴する百年記念塔広場のエゾヤマザクラは、ピンクの蕾が膨らみ始めているが開花はまだ。 このところの暖かさでGW後半には見頃になりそうだが、天気予報はよくない。

北海道では自生しないカラマツだが、野幌の森にも広く造林されている落葉樹だ。 この時期イチゴのようなピンクの可愛い実を付ける雌花は訪れる人の目を引く。 秋になると乾燥した松かさとなり、松かさの中の実は小鳥たちの大好物だ。 ここ数年はどうした訳かカラマツの雌花が少なく、集まる小鳥たちの姿も少なくなっているのが心配だ。

写真
① クマゲラの採餌 ( 2018年4月24日撮影 )

② 百年記念塔広場のエゾヤマザクラ ( 2018年4月29日撮影 )

 

③ カラマツの雌花 ( 2018年4月29日撮影 )


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。