エゾモモンガ

野幌森林公園を歩く“探見”を始めて18年目。生息しているのは知っていたが姿を見ることを諦めかけていたエゾモモンガに、思いがけない所で遭遇し、撮影することができた。

エゾモモンガは、ネズミ目、リス科で「空飛ぶ翼のあるネズミ」ともいわれる。大きさは頭から尾まで約20㎝、体重約100gで飛膜を持ち、樹間を滑空し移動する。体の割に大きな目がチャームポイント。樹の皮、葉、芽、種子、昆虫類も食べるとのこと。夜行性のエゾモモンガだが、この時期昼間も活動するようで、樹の枝から枝に滑空移動や、ケヤマハンノキの実を仲良く並んで食べる可愛らしい姿も見ることができた。森を散策に訪れる人の一番人気となっています。

最近の野幌の森は、エゾフクロウの姿も少なく留鳥ばかりで魅力に欠けていたが、エゾモモンガの出現で一気に人気が出そう。いつまで姿が見られるか気になるところだ。
一部を除き遊歩道は長靴で十分歩くことができる。

エゾモモンガに並ぶ人気のシマエナガの姿も久しぶりに見つける。これからの時期は春
先に出る樹液を目的にエゾリスやシマエナガが低木に姿を見せる。季節の変化を感じる目安になる。繁殖が近いのか森の中の小鳥たちの鳴声も、明るくなってきた。

写真
① エゾモモンガ ( 2018年2月8日撮影 )


② 森の遊歩道 ( 2018年2月14日撮影 )


③ シマエナガ ( 2018年2月14日撮影 )


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。