出逢えたクマゲラとシマエナガ

寒暖の差が大きい日が続く野幌森林公園の森は20㎝を超える積雪となり、例年よりも早い、春まで積雪状態が続く“根雪”となる佇まいとなった。

雪が積もり発見し易くなった天然記念物のクマゲラを、久しぶりに撮影する事ができた。クマゲラは、夏の間雑木林の倒木などに取付き採食するので見つけるのが難しいが、林床が雪に覆われるこの時期からは、枯れた立木に取付き採餌の為、樹を突く音で見つけやすくなる。この森で毎年生息調査し1~2羽程との結果が出ているが、私の体験では2つがい程が生息しているように思われる。

森の遊歩道は積雪状態に雨が降り、ぬかるみとなった所に寒波でカチカチに凍り、でこぼこで滑りやすく歩き難い状態となっている。

静かな雑木林で食べ物を求め飛び回る小鳥たちに混じり、最近バーダーの人気を集めるシマエナガを撮影する事もできた。せわしなく動き回る体長14㎝程のシマエナガは、本州以南の亜種に比べ体が白く、成鳥は黒い眉班が無いのが特徴。(幼鳥には眉班が出る)周年森に生息するが、夏の間は樹の葉に隠れたり高い所を移動するので見つけにくいが、春にかけて樹液を舐めに来るので見つけやすくなる。

 

写真

①クマゲラ ( 2017年12月8日撮影 )

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②でこぼこ遊歩道 ( 2017年12月14日撮影 )

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③シマエナガ ( 2017年12月14日撮影 )

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投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。