コガモの集団

「冬将軍」の便りが聞かれるようになった野幌森林公園の森は、雑木林の葉がすっかり落ちて明るくなり、見通しが良くなった遊歩道からは、小鳥たちの姿を見つけやすく野鳥観察の最適な季節となった。

落葉や樹肌が茶色に染める晩秋の森。 溜池(大沢の池)のさざ波が寒さを想像させる中、岸辺の枯れ枝にコガモが集団で羽を休める。目覚めると渡りに備え水に潜り食べ物探しに忙しそう。集結したコガモは雪が降る頃までこの池で過ごし、結氷と同時に南に飛び立って行きます。

今年の秋は、例年よりも野鳥たちの数が少なく感じられ、少し寂しい思いだ。例年なら姿を見せているはずのエゾフクロウも、先日ようやく撮影することができたが、その後の姿が見られなくなり心配だ。エゾフクロウは、カラスやヒヨドリなどにいじめられやすく、雛鳥が犠牲になるのも少なくない。さらに、森に放されたアライグマに樹洞を横取りされるなど、数を減らしているのかもしれない。

厳しい野生の掟の中で生きる動物たちの逞しさに、驚いたり、教えられたり、感動するなど“自然の奥深さ”にすっかり魅せられています。

写真

①コガモの集団 ( 2017年11月14日撮影 )

2017.11.14 コガモ

 

②大沢の池 ( 2017年11月12日撮影 )

2017.11.12 大沢の池

③エゾフクロウ ( 2017年11月7日撮影 )

2017.11.7 エゾフクロウ


投稿者プロフィール

久米谷 弘幸

1950年2月17日生まれ
元テレビ局カメラマン
札幌市在住
体力維持とストレス解消を目的に、50歳から始めた野幌森林公園の森を歩く“探見”(探検と発見を組合わせた造語)を定年後も続けています。
一日歩く毎に野幌森林公園の豊かな自然(四季折々の動植物)を、A4の写真用紙に写真12枚程と簡単な想いをつづった“探見日記”を制作しています。
年間200回を超える探見日記は、自然ふれあい交流館などで、毎年2回の展示を行っています。